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2012年11月26日 (月)

児童虐待防止フォーラム~父親たちで考える、今自分にできること その1

11月25日、神戸の「あすてっぷKOBE」で、ファザリングジャパン関西主催の、「児童虐待防止フォーラム~父親たちで考える、今自分にできること」に行ってきました。

第一部は、虐待防止アドバイザーの辻由紀子さんによる、児童虐待の現状についてお話をいただきました。一番印象に残ったのは、「虐待も、DVもいじめも、同じ根を持っている」という言葉でした。いずれにしても、権力関係を通してみたら、力が上の人が下の人を支配する関係である、支配関係にある中で起こる現象です。親子関係も、特に子どもが小さいときは、命を保証する立場である親が、子どもを支配することになるのは、自然です。NGワードですが、「誰が育ててやってる」です。ほとんどの親御さんは自覚がないでしょう。支配してやる、と思いながら子育てしているなんて、ほとんど聞きません。でも、たとえばしつけとして、「~しなさい」とか「~してはいけません」と言った場合、子どもにとっては、命令として聞こえます。そして、言うことをきかなかったら、罰が下る。そう考えれば、支配関係にあることがわかるでしょう。

同じことが、夫婦間や学校内でも起こります。力が強い方が、弱いものを支配する。その手段として、暴力がある。暴力と言っても、殴ったり蹴ったりだけでなく、精神的に追い詰める、こころに傷を負わせるのも、暴力です。暴力という行動は、相手を攻撃しようとするこころの動きから来ます(攻撃機制といいます)。これは、人間だれしも持っているもので、社会的に許される範囲で発揮されるのが、スポーツです。スポーツで相手をやっつけようとするこころの動きと、暴力は、実は同じ働きから来ています。ただ、スポーツの場合は、相手と自分は、ルールにのっとり形式に従う意味で対等です。支配関係はありません。

日本は、法の下の平等を憲法で保障されています。法の下の平等を実現するためには、社会内での平等も補償しなければなりません。支配関係をなくすことが必要なのです。というと、社会の秩序のためには、支配関係がなければ、上の言うことを下が聞かなければ、組織が安定しない、とおっしゃる方もおられるでしょう。ここで、考え方を変えてみましょう。上下というのは、役割分担の一つであって、人間の上下(なんてもとからないのですが)でもなく、ましてやムリからいうことをきかせる関係ではない、と。役割分担ですから、そこには支配関係はありません。みんなが平等に扱われます。誰かの言うことをきかなかったからといって、不利益をこうむることはありません。リーダーは、「その役割から」部下に命令を出すだけです。そこに、利益関係はありません。

親子関係も、そのように考えればいかがでしょうか。親は、役割として子どもをしつけます。自分の欲望や機嫌によって子どもをコントロールするのではないのです。子どもの役割は、その中で自分を成長させることです。親子の役割をこなす。一見冷たい関係のように見えますが、実は、親の愛情が一番発揮される関係だと言えるでしょう。子育ての究極目標は、子どもが成長することです。子どもは、自分の成長をすることが役割なので、親の役割はそれを助けることになります。つまり、手助けとしての教育です。だから、親子間に支配や命令はなくなります。すると、愛情としつけの葛藤に悩むことはありません。十分に愛情を発揮していいのです。甘やかしにはなりません。

支配関係になりやすい親子の間でも、平等であることができます。ましてや、夫婦や学校や人間関係一般において、「役割」というキーワードで、支配関係を排除することができると考えています。これが、虐待やDV・いじめやハラスメントをなくすことにつながればと思います。

まだまだフォーラムの内容から考えたことを書きたいのですが、またの機会にします。

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