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2013年9月16日 (月)

課題研究A~「いじめ問題」と生活指導上の実践的課題

9月7日の午前中は、課題研究A~「いじめ問題」と生活指導上の実践的課題、に参加しました。
まず、中学校の先生が、いじめに関わる指導実践を報告されました。いじめられた生徒は、いじめられた事実を、なかなか親や先生には言いません。親や先生に迷惑かけたくない気持ちが働くのか、ことをこれ以上大きくしたくないと思うのか。ましてや、いじめた側は、自分に不利になるのがわかっているから、なおさら言いません。指導する側は、まずいじめの事実を明らかにして、その事実に即して指導しなければなりません。その事実をあぶりだすのが、一苦労ということです。事情を聞く場合もその生徒との信頼関係が裏付けとなります。日頃からの生徒との交流があってこその指導であると思われます。いじめは生徒にとって、きわめてセンシティブな問題です。そう考えたら、今いじめがあったら第三者が入って調査することになっていますが、その第三者がどれだけできるか、疑問です。
次に少年院の先生が、いじめられ経験がある少年に対して、対人関係のあり方を指導する実践報告がありました。少年院に入ってくる少年の多くは、意外にもいじめられ経験があります。いじめられ経験から、いじめる側に移行したケースも散見されます。いずれにせよ、いじめられ経験が、対人関係を構築するのに大きな障害になっています。それをどう克服するか。少年院の先生との関係を通して、その少年の対人スキルを模索していく。僕も経験があることなので、懐かしい思い出がいっぱい出てきました。
どちらも共通するのは、先生と生徒のあいだに、しっかりした信頼関係があってこその指導だということです。この、先生と生徒の信頼関係は、いじめを予防することに直接影響はないかもしれません。しかし、いじめがあったときの、指導の前提になります。人間が集まれば、特に子どもが集まれば、どうしてもいじめは出てきます。もちろん、いじめを予防する指導も大切ですが、いじめがあったときの指導も、同じくらいに大切です。子どもたちは、いじめ経験を通して、人との付き合いを学びます。その学びに必要なのは、人生の先輩であり人間関係のスペシャリストである先生が深く関わることです。
子どもは、失敗して大きくなるんだなあ。その失敗を失敗のままにするかしないかで、その子の一生が決まるんだなあと思いました。失敗のままにしない教育をしていけたらと思います。

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