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2013年9月20日 (金)

課題研究D~困難な課題を抱える若者の自立支援

9月8日最後は、特に発達障害を持つ若者支援についての実践報告でした。
まず、発達障害者のための就労支援をしている団体からの報告でした。そこでは、主に特別支援学校を卒業した若者が、2年間の教育を受けて、仕事に就くことを支援しています。発達障害を持つ若者は、人間関係をうまく作ることができず、職場で孤立してそのまま退職になってしまうケースが多いそうです。また、ほかに人と違って一度に多くのことを覚えることができませんので、職場の流れになかなかついていけずに、孤立してしまいがちだそうです。そこを、ジョブコーチなどの力をを借りて、就労することで自己実現をすることを模索しておられます。
もう一つは、少年院での、発達障害を持つ少年の処遇について、実践例を出されました。その少年院では、資格取得を通じて就労につなげ、自分に自信をつける取り組みをされています。発達障害を持つ少年は、学科でも実技でも、うまくできないことが多いです。少年院で取れる資格は、多くが、試験に学科と実技両方あります。ですから、学科の勉強もしながら実技も磨く。今まで学校での勉強もできなかった少年が、大人でも落ちる人がいる資格を取るのですから、少年の努力もさることながら、先生の苦労もたいへんです。そこを、こつこつと指導されて、高い合格率を誇っています。
発達障害を持つ若者は、ほかの若者とは違った理解の仕方をします。ですから、一般化されたやり方は通用しませんが、その子にあったやり方がわかれば、障害のない若者と同じことができるようになります。それを見つけて伸ばすためには、一対一か、一対少人数体制が必要です。これが、今の学校ではやりにくいんです。発達障害児学級はできましたが、うまく運用できるようになるには、もう少しかかるでしょう。ですから、社会の人が、たとえば職場の上司が、その子にあったやり方を会得することが必要なんです。でも、一般の、発達障害の理解があまりない人にそれを求めるのは、ムリがあります。ですから、教育や福祉が、その子にあったやり方を見つけて、それを社会に広げていくことが必要になります。
発達障害に限らず、知的・身体障害児は、「その子が」「~ができるようになる」ことが重視されてきました。障害をその子だけの問題として捉えていました。これからは、「まわりが」「~すればうまくいく」ことを見つけていけるようにしたいです。

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