« 少年院基礎知識~発達障害を持つ少年 | トップページ | あほな大人に出会うこと »

2015年2月23日 (月)

パパサークルの,子どもの教育的意義についての仮説

パパサークルってご存知ですか?お父さん方が集まって,子どもと遊ぶイベントなどをされているサークルです。私が所属しているファザーリング・ジャパン関西もそのひとつです。これは関西一円がテリトリーですが,地域にもあります。小学校などには「おやじの会」という会があるところもあるかと思います。私の娘が通っている小学校にもあります。私もたまに顔を出しますが,子どもが同じ小学校に通っているということで,初めて行っても話題についていけないこともなく。楽しいですよ。最近は保育園や幼稚園にも,お父さんの集まりを作っているところがあるようです。もし興味があれば,探してみてはいかがでしょうか。
さて。そのパパサークルが,子どもの教育に与える意義について,考えてみたいと思います。その前に,唐突ですが「子どもの夢」について考えてみます。子どもに将来の夢をきくと,たいがいが「警察官になりたい」とか「お医者さんになりたい」とか,職業ばかり出てくるんですね。「たくさん本が読みたい」とか「やさしい人になりたい」とか,自分の生き方についての夢があまり出てきません。
私は,「将来の夢」が「職業」だけというのが,何ともさびしいんです。私たちは,1日仕事だけしているのではないですね。職業人である前にひとりの人間なんですから。ひとりの人間として生きている部分もあるわけです。その「ひとりの人間」として生きている部分が,自分の仕事のベースになっているとも言えます。ですので,夢が職業だけというのは,どうもその子が自分の人生のほんの一部しか見ようとしていないような気がするんです。
これは,さもありなんです。子どもは,大人の姿を見て将来の自分をイメージします。「あんな大人になりたい」とか「なりたくない」とか。仕事している大人の姿しか見ていなければ,どうしても自分の将来のイメージが,仕事している自分に偏ってしまいます。これでは,将来の夢=職業にならざるをえません。
では,仕事していない大人を見る機会は,家庭のお父さんお母さん,親戚以外に,あるでしょうか。たぶん,ほとんどないんじゃないでしょうか。だとすると,子どもは,職業以外の大人のイメージを持つことが極めて難しいですね。
パパサークルのイベントでは,いろんな仕事のお父さんが集まります。集まったお父さんと子どもがいっしょにすごします。すると,仕事を離れた大人の姿をたくさん見ることになります。これが,仕事以外の大人のイメージにつながるんですね。こわそうな顔をしたおじさん,でもとっても優しくしてくれた。器用に竹とんぼを作ってくれた。サッカーがやたらうまかった。おいしいピザを焼いてくれた。なによりも,笑顔で楽しんでいるおじさんに出会えた。
パパサークルって,子どもにとってはそんな大人との出会いの場なんですね。そんな出会いが,子どもが将来をイメージするときのいいネタになるのではないだろうかと思うんです。きちんと研究したわけではないので,あくまでも仮説なのですが。きっと子どもの将来像に幅を持たせる効果はあるんじゃないだろうかと思います。

« 少年院基礎知識~発達障害を持つ少年 | トップページ | あほな大人に出会うこと »

教育問題」カテゴリの記事

育児」カテゴリの記事