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2015年3月 4日 (水)

子育て・教育情報に流されないために~「多くの人が言っているやっている」を疑おう

ある集まりで,自分の子どもが孫にきつくしつけをしていることを心配している親御さん(おばあさん)がいました。「最近そういう親が多いですよ」とほかの人が言ったら「じゃあ,それで(きつくしつけて)いいのね」と。
日本人は,多くの人が言っていることを判断の根拠にして,多くの人がしていることを行動の根拠にする。西洋人は決まった正しいことをもとに判断行動する。昔の日本人論でよく言われたことですね。これを,キリスト教と日本独自の多神教になぞらえて説明されていました。日本人論といては説得力があると思います(西洋人論としてはどうかなあと思いますが。つまり,西洋人も同じなんじゃないかなと)。
そんな日本人をコントロールするのは簡単で,「多くの人が言ってますよ(やってますよ)」と宣伝すればいいんです。ほんとうの姿を見せる必要はありません。いや,ほんとうの姿を見せても,「でも多くの人が言ってるからやってるから」でスルーしてしまう。 お金や力をを持った人が「多くの人が」と宣伝すれば,その人の思い通りの考えや行動をしてしまうことになります。私が知る範囲では,子育てや教育,非行,不登校などのことに,この手の「多くの人が」が蔓延していると思います。ほかの分野でも同じでしょう。
これが,小さなコミュニティーで,自分の判断や行動が小さな範囲でしかないのならそれでいいでしょう。現に昔は少数の人しか政治にコミットできなかったので,その少数のエリートが正しいことを見据えて政治すればよかったんです。でも今は,成人のすべてに参政権があり,ネットという高拡散ツールもあり,「多くの人が」ではすまなくなっていると思います。
科学をはじめ学問の成果がすべて正しいわけではありません。あやしいのもたくさんあります。しかし,根拠を提示し論争を経たものとして,「多くの人が」よりもより正しさに近いものであることは確かでしょう。ならば,僕らの判断や行動の基準にするものとしては,「多くの人が」よりも科学や学問の成果をとるほうが,よりよいのではないかと思います。 「多くの人」に惑わされてまずい判断や行動をしてしまう前に,その「多くの人」が言っていることを疑ってかかる姿勢が大切だと思います。

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